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ワキガを併発している多汗症もあります

ワキガと多汗症は別ものだと重ねて説明しました。ワキガはアポクリン汗腺から分泌する汗が原因ですし、多汗症はエリクン汗腺から分泌する汗によるものです。多汗症はエクリン汗腺からの汗なので、基本的に汗自体にニオイはありません。しかし、アポクリン汗腺からの汗が、皮膚の常在菌と結びついて発生したワキガ臭を、増長する役割をしてしまうのです。

特に最近、多い症状としては、緊張や興奮した時に発汗するだけではなく、日常生活の中で、常に局所(わきの下、手の平、足の裏など)が汗ばみ、流れ落ちるほどの汗をかくというタイプの多汗症です。これは精神的、神経的なものによって起こることから考えられ、現代社会がストレス社会であることを反映しているように思われます。もちろんこうした場合でも、ワキガ治療同様に簡単な外科手術で症状を解消することができます。

大量に汗をかく場合には、多汗症とは関係なく、その裏に思わぬ病気が潜んでいることもあります。例えば、高齢者は通常、代謝が低下しますので、汗の量は減少するのが一般的な傾向です。逆に汗がたくさん出る場合は、なにか疾患を抱えている可能性があります。微熱を伴う場合などは、感染症が疑われます。また、糖尿病を患っている人が急に大量の汗をかいた場合は、低血糖状態になっている
ことが考えられ、この場合はできるだけ迅速に糖分の補給をする必要があります。

甲状腺機能亢進症の初期徴候でも、異常に汗をかきやすくなります。発汗の他、手の震えや動悸をともなっていないか? 調べてみてください。肥満傾向にある高齢者で、心機能に負担がかかり過ぎると、ちょっとしたことで大量の汗をかくことがあります。心機能が低下していることも考えられるので、心電図や血圧などの検査をした方が良いでしょう。

脳卒中の後遺症を残す方は、発汗調節機能も障害を受けていますので、部分的な発汗が多く出ます。また、老年期に入っての様々な不安による自律神経失調症の病状の一つに、発汗異常が見られることがあります。この場合は、食欲不振、不眠、便秘、下痢などの症状がないか?チェックして下さい。当然、これらのような症状の場合は、多汗症ではありません。至急、専門医の診断を受け、適切な治療を行うことが大切です。