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最適なウキ汗・ウキ臭対策は?③

●食事を変えてみる
動物性脂肪や動物性タンパク、乳製品、香辛料などを摂りすぎると汗腺類が刺激され、ワキ臭を助長することをご説明しました。だからといって、これらを一切食べなければ、ワキガが治るということではありませんし、栄養面でも決しておすすめできることではありません。ワキガはあくまでも体質であって、食べた物がそのまま体質を左右するわけではないからです。

肉類、レバー、乳製品などには、皮膚の健康や免疫力強化などに役立つ、ビタミンAやB群が豊富に含まれています。これらを絶ってしまうと、肌はシワシワ、髪はパサパサ、女性でひどい場合には生理が止まるなど、健康や美容面に思わぬ影響が出ることもあり、ニオイの軽減という目的と天秤にかけると、とても釣り合いはとれません。ましてや育ち盛りの年齢ではおすすめできかねます。

「摂りすぎはいけない」のは誰でも知っていることですが、どこからが「摂りすぎ」なのかは判断の難しいところ。あれはダメ、これもダメと、マイナス面ばかりを考えすぎてはストレスの原因にもなりますね。そこで、私がよくおすすめするのが、穀物や野菜と豆類、魚介や海草が中心の伝統的な日本食です。ビタミン類豊富な緑黄色野菜とミネラルが豊富な魚介類をたっぷりと摂取できる、栄養バランスのいい食事をとることが何より大切なのです。

1977年、アメリカ上院栄養問題特別委員会が、慢性病と食事との関係について世界的な調査した「マクガバン・レポート」で、人類の理想の食事は、「元禄時代以前の日本の食事」であると発表されています。現在の世界的な日本食ブームはここから生まれたといってもいいでしょう。そのお膝元である日本が、逆に偏った食生活に傾いているのは皮肉な話です。

話が拡がり過ぎてしまいましたが、ワキ臭の軽減や悪化を防ぐための基本的なケアとしてはもちろん、美容や健康のためにも心がけていただきたいポイントです。しかしながら、すでに盛んに活動している汗腺類の働きを完全に抑えるものではなく、治療の補助的手段であることはご理解いただけると思います。